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無事帰国しました

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ウィーン市内視察

今日は朝から、ウィーン大学で、日本の文化を学んでいるベネディクトさん、チェスさん、マーカスさん、クリスさんと一緒にウィーン市内の視察に行きました。 まずステファン教会を訪れ、礼拝を見学しました。とても大きな礼拝堂と美しいステンドグラスに圧倒されました。 そのほかにも、シェーンブルン宮殿やカフェ・ツェントラルなどを訪れました。ウィーンには、中世ヨーロッパの建築物が数多く、林立しています。どれも非常に美しく、目を奪われます 。 明日は、平和首長会議の主催する、NPT再検討会議の第1回準備委員会のサイドイベント「ユースフォーラム」でのプレゼンです。被爆者の方々、平和を願うすべての市民の願いを、訴えます。

プレゼン練習

今日(5/6)は2日後の、ユースフォーラムでのプレゼンテーションに向けて、練習を行いました。 オサラバン先生に発音等の指導をしていただいた後、ホテルの会議室を使って、本番に近い形で、レッスンをしました。その会議室は、午前中、平和首長会議の役員会が開かれていて、まだ、数名の世界各国の首長と、小溝理事長、松井広島市長、田上長崎市長がいらっしゃいました。各校2回通り、練習を行いました。 終了後、小溝理事長から、「本番でも思いの丈を語ってほしい。懸命に訴えたならば、必ず相手は反応してくれる。その経験が自分の人生にも、大きな影響を与える」とお言葉を頂きました。 残り1日、何度も、心を込めて、練習します。

サイドイベントに参加

準備委員会の会議を傍聴後、サイドイベント(主催:INESAP)に参加しました。ドイツとオーストリアから来た大学生たちが、模擬的に今回のNPT再検討会議を行っていました。1人、1カ国が割り当てられ、その国の大使になりきって、他国と交渉するのです。模擬国連に近いものです。非常に活発な発言が続きました。 この模擬会議の中で、日本を担当する大使もいました。そして、彼の発言に他の参加者がビビットに反応していました。模擬会議の中でも、これだけ注目されているのですから、実際の会議では、これ以上に注視されているでしょう。日本がとても重要な立場にあるのだなと改めて気づかされました。

ファンデルクワスト議長に署名提出

今回のNPT再検討会議第1回準備委員会議長に選出されたオランダのファンデルクワスト大使に署名を提出しました。これは、平和首長会議が、2015年6月以降に、世界中から集めた、核兵器廃絶を求める署名です。私たちの行っている「核廃絶!ヒロシマ・中高生による署名キャンペーン」も含まれています。 受け取ってくださった議長は、私たちにこうおっしゃいました。「こんなにも多くの核兵器廃絶を願う思いを集めてくれて、うれしい。日本、特に広島や長崎からは、今回の会議に特別な思いを寄せてもらっている。感謝している。現在、核保有国は核抑止論を堅持している。この署名に込められた思いは、その現状を打破する“スパイス”になる。スパイスは、平凡で、何の変化もない料理に、異なる風味を加え、新たな味を生み出す」。「平凡で、何の変化もない料理」とは、遅々として進まない核兵器廃絶のことです。そこに、世界中の平和を願う思いを入れることで、「新たな味=核廃絶への機運」が生まれるのです。 私たちは、街頭に立ち、1筆1筆、地道に署名を集めています。そんな小さな行為を、こうして世界の核廃絶のリーダーたちに届けられたことに、感動しました。 しかし、この署名活動1つ、被爆者の方々が血のにじむような活動を続け、市民が草の根の活動を積み重ねてきた延長にあります。私たちは、彼らの願いを受け継ぎ、核廃絶に向け、活動を継続しなければなりません。

IAEA訪問

IAEA(国際原子力機関)を訪問しました。IAEAは「平和と開発のための原子力の促進」をテーマとしています。主な活動として、放射性物資(ウランやプルトニウム)を持っている国が、それを核兵器に転用しないように監視・査察を行ったり、人間の生活を豊かにする原子力技術の開発などがあります。 広島平和文化センターの小溝泰義理事長も、以前、IAEAで働かれていました。 核兵器の問題を考えるとき、私たちは同時にすべての核の問題を捉えなければなりません。ウラン採掘に始まり、原発や医療面などの平和利用、核兵器の製造・実験・使用・廃絶、劣化ウラン弾などの核のゴミ・・・。決して切り離すことはできません。そのすべてについて学習しなければなりません。それが、人類の生き延びる唯一の道です。

ウィーン・インターナショナル・スクール訪問

CTBTOを訪問した後、ウィーン・インターナショナル・スクールを訪問しました。14~16歳の学生と交流しました。初めに各校、1分間の学校紹介プレゼンを行いました。その後2つの班に分かれ、ディスカッションを行いました。私の班では、原爆投下の経緯や、被爆者の体験、また広島と長崎は安全なのかなど、さまざまな話題が飛び交いました。原爆のことを学校で習うそうです。 しかし、私たちのような、日本(被爆地)の人間から、話を聞いたことはなく、非常に興味深そうに聞いていました。被爆者の坪井直さん(日本被団協代表委員)の体験をつたえました。昔、アメリカを恨み、その思いが腹の底にあること。しかしその思いをぶつけるのではなく、人類生存のため、核廃絶を訴えていること。また、結婚において差別されたことなどです。体験を聞いた学生たちは、口々に「恐ろしい」「信じられない」とつぶやきました。私たちは、実際にヒロシマ・ナガサキを訪れてほしいとも伝えました。それは、被爆地を訪れ、被爆者に直接会い、彼らから、悲惨な体験とその中を生き抜いた証を感じてほしいからです。昨年5月、オバマ米国大統領(当時)が訪れたように。 福島は安全なのかとも問われました。その質問に対し、私たちは「放射能の危険性は、専門家でも意見が割れる。わからないというのが、答えだ」と伝えました。同世代の意欲的な姿勢に刺激を受けました。 投稿した記事に不具合があり、見て頂いた方にご迷惑をおかけいたしました。

在ウィーン日本政府代表部の北野充大使との懇談

在ウィーン日本政府代表部の北野充大使と懇談を行いました。ナガサキ・ユース代表団のメンバーの皆さんとともにお会いしました。北野大使はこうおっしゃいました。「若者の横のつながりが大切だ。また、思いをぶつけたり、違うbackground(生い立ちや相手のおかれている状況)の人と話したり、思いを共有することが大切だ」。 貴重な体験でした。 秋山信将先生(一橋大学大学院教授・現在は外務省出向中)と、食事をとりながら、意見交流を行いました。秋山先生は私たちにエールを送ってくださいました。「その問題について、繰り返し考えることが重要だ。考えることをやめ、自分の思いだけをわずかな知識と関連づけたならば、それはおごりである。君たち若者が活動してくれることがうれしい」。 出会わせていただいた方々、またサポートをしてくださった方々に心より感謝申し上げます。明日からも、健康第一で地道に謙虚に、被爆者や市民の思いを胸に刻み、学習をします。